何をやるにも対抗心むき出し。勝ち負けにこだわって、怒ってしまう。だからグループの中にいても何だか孤立した感じを覚えてしまう…。で、良くわからないけど「辛い」…。
そんな風に、自分が負けず嫌いすぎて辛い方って、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
私も以前はそんな感じで悩んだこともあります。
そんな悩みも、更に負けず嫌いになることで覆い隠してみたり…。
しかし、負けず嫌いすぎ病は治るんですよ。
だいたい、負けず嫌いでいることは、長所でもありますから、短所が起こる原因さえ解決してしまえば、素晴らしい性格の持ち主となることでしょう。
今回は、私のクライアントさんの成功例をベースにお話ししていきたいと思います。

負けず嫌いすぎて辛いです。普段の生活ではおさえることが出来てはいるのですが、大好きなテニスなど、思わず一生懸命になってしまう場所では、どうしても勝ちたい気持ちが大きくなってしまって、仲間との関係がぎくしゃくしたりしてしまうんです…。
Pさんはこんな風に悩んでいらっしゃいました。
負けず嫌いの長所
Pさんは、ご自分が「負けず嫌いすぎ」て悩んでいらっしゃいましたが、実は負けず嫌いな気持ちは悪いものではありません。
いま、勝敗にこだわりすぎているご自身に苦しんでいるあなたも、いつか必ずその気持ちがご自分を助け救ってくれる事になります。だから悲観することなく、先ずは「負けず嫌い」であることのメリットについて考えていきましょう。
① 頑張り屋さん
負けず嫌いな人のメリットとして最初に挙げられるのは頑張り屋さん、いわゆる努力家であることです。負けたくないと思うことは、勝ちたい、成功したい、と思うことに他なりません。
負けず嫌いの人たちは、勝つために研究したり、学習したり、練習したり、あらゆる努力をします。目標達成のために努力し続ける。頑張り屋さんにはそんな人がとても多いのが特徴です。
② 我慢強い
そして、努力家である上に、負けず嫌いの人たちには「我慢強さ」があります。
自分の目標達成まで頑張るということは、我慢強く忍耐するということ。
もしこれがなかったら、
- 負けてもいいや
- 成功は無理でしょ
- このくらいで十分
なんていう風に目標達成したり、成功したりすることが難しくなります。
負けず嫌いの人たちが持つ大きなメリットの一つにこの我慢強さが挙げられます。
③ 向上心
負けず嫌いの人は、現状に満足することなく、更に高見を狙って向上心を持ちます。
- もっと強い相手に勝ちたい
- さらにビジネスを広げたい
- 次のステージにどんどん上がっていきたい
この気持ちは、スポーツやビジネスにとても役立つ大きなメリットです。
向上心があるからこそ、より大きな成功を手に入れることができます。そのために必死になれるのが負けず嫌いです。この気持ちがないと、現状維持に進むので、物理的にも精神的にも成長は望めません。
負けず嫌いであることは、人間的成長を促すものであることは否定できないでしょう。
④ 集中力
また彼らは、集中力も持ち合わせています。
スポーツやビジネスの「ここ一番」の大切な瞬間、負けず嫌いの人たちは
絶対勝つ!!
という強い気持ちがあるので、それに関わる全てのことに集中し続けていられます。
その一瞬にも、長い時間にも、労力を惜しまず、自分の意識を全力で向けることができます。
⑤ あきらめない
負けず嫌いの人たちは、そうそう簡単に「負け」を認めません。
言い換えると、「勝つまであきらめない」ということ。
ちょっとしたゲームでも
「もう一回!」と、子供のように純粋に勝つことにフォーカスします。自分が負けることはないので、最後まであきらめずに頑張ることができる。
成功をつかむためには、必須な条件である「あきらめない」こと。これがなければ、大きなチャンスをつかむことはとても難しいでしょう。
⑥ 成功する可能性がとても高い
いわば、負けず嫌いであることは大きな成功をつかむチャンスがあるということになります。
あきらめることなく、明確な目標と向上心を持って努力し、耐え抜く。
完全に多くの成功者が持ち合わせる大切な要素です。
負けず嫌いであるということは、ナチュラルで子の成功者の要素を手に入れているということ。
ですから、辛いと悩んでいるあなたも、悲観することなく、先ずはこれらメリットに目を向けて、これらのメリットを大切にはぐくむことを忘れないようにしましょう。
負けず嫌いの短所
では、ここからが悩んでいる方々の現実の問題になります。
これだけたくさんの長所を持ち合わせているとはいいながら、それに匹敵するかのような短所があるように感じていらっしゃいますよね。
では、実際にどんな短所があるのかを明確にしてみましょう。
① 劣等感を感じやすい
勝ち負けにこだわるということは、常に誰かと自分を比較しています。
- ○○さんは凄く美しい、私も美しくならなきゃ
- ○○さんより自分の方が強いけど、△△さんよりは弱い
自分が勝っていると認識できていることだけならいいのですが、そうでない場合は自分に「劣等感」を感じやすくなります。
- 自分は弱い
- 自分は醜い
- 自分はダメだ
そう思ってしまいがちなんです。
② 自己嫌悪
上記のような劣等感を感じると、自分が嫌になるものです。
また、負けず嫌いであるがゆえに、勝敗にこだわりすぎて、周囲の人間にウザイと感じられることもあるでしょう。
思わず、言ってはいけないことを口走ったり、やってはいけないことをやってしまったり、そんな自分が嫌になることも多いかもしれません。
③ 嫌われる
勝負にこだわりすぎて、自分の仲間さえも敵にしてしまう。そして、さらに自己中心的な言動になってしまう。
そんなことがしばしばおこるのが、負けず嫌いの人たちには多いです。
そんな人を周りの人間はよく思いません。ウザイと嫌遠されてしまうかもしれません。
自己嫌悪におちいる最大の理由の一つに、周囲の人間に嫌われてしまうことがあるでしょう。
④ 負けるとわかるとあきらめてしまう
負けず嫌いの人たちのメリットには、「あきらめない」ことがありましたが、それとは全く違う方向に働くものです。
負けず嫌いの人たちの短所は、すべて「恐れ」から起こるものです。
それは「負ける」ことへの恐れです。
ですから、負けることが確定した瞬間に、それをやる気が全く起こらなくなってしまう。
それが試合やゲームの途中でも「無理!」ってあきらめてしまう。
要は、全力でやって「自分が負ける」事を認められないのです。
負け試合をする気がなく、更には、自分が負けることを認める気がないので、人のせいにして怒ったりしてしまう。
これも、嫌われてしまう原因の一つです。
原因と解決方法
このように、負けず嫌いには長所と短所があることが分かりました。
しかし、この短所については、長所とセットになっているわけではありません。
本当の成功者は、長所はあるにせよ、短所の部分は持ち合わせていないものです。
- 絶対に負けると分かっている試合もあきらめずに全力で頑張って、何度でも挑戦し続ける人。
- どんな失敗も人のせいにすることなく、自分に落とし込んで反省し向上する人。
- 目標や向上心を持ってとても頑張っていながら、人望が厚い人。
上記のような人は、嫌われる心配も自己嫌悪もなく、しかし、負けず嫌いの長所をしっかり持ち合わせています。いったい悩みを抱えてしまう負けず嫌いの人と、何が違うのでしょうか。
潜在意識の中の恐れ
負けず嫌いすぎて、言ってはいけないこと、 やってはいけないことをやってKYになり、人に嫌われウザイと思われて、自己嫌悪に陥る人たち。
その現象の大きな原因は、潜在意識の中にある「恐れ」です。
例えば、犬の例で考えてみてください。
小さな犬種ほど、キャンキャンよく吠えて、相手を威嚇します。
しかし、賢い大型犬はどうでしょう。
どしっと構えて、吠えたりしません。
小型犬は弱いからこそ、「自分は強いんだぞ!」って威嚇するんですね。本当に強ければそんなことする必要ない。
人間も同じなんです。
何かを「恐れ」ているからこそ、吠える。
その恐れとは人に認めてもらえない、そして、愛されない恐れです。
- 負けたら弱い(能力がない)と思われ疎外される➡勝たなければいけない
この思いは、ただ単に大人になった自分が思うようになったといった表面的なことではなく、
幼い頃、両親との関係の中で作ってきてしまった潜在意識です。
潜在意識のがどのように私たちの現実に作用しているのかの詳細は【スピリチュアル】思考は現実化する~あなたが知るべき宇宙の真実で詳しくお伝えしています是非先に読んでくださいね!
Pさんの場合は、
幼い頃に、習い事で優秀な成績を取るとお母さんがとっても喜んで褒めてくれたそうです。お母さんに認めてもらったことで、自分の価値を感じることができた。それで成功してしまったわけです。
小さなPさんは、自分の価値を感じるため、お母さんに認めてもらうためには、ほかの子たちより優秀な成績を取らなければいけない。
そう潜在意識に書き込んでしまったようです。
お母さんとしては、たまたまでも頑張ってきた我が子を褒めただけなのですが、小さなPさんにとっては、ほかの子より優秀であることがお母さんに認められ、自分の価値を感じる条件になってしまった。
だから、大人になっても、他の人より優秀でなければならない恐怖が付きまとう…。
だって、そうでなければ、ないわけ自分の価値を感じられないわけだから。
このように自分の価値を感じるために
- 勝たなければいけない
- 褒められなければいけない
といった「~なければならない(must)」の潜在意識を持つと、
負けた時、褒められなかったときが許されないわけですから、とてつもない恐怖になります。
この恐怖が、負けず嫌い過ぎる人たちの根本にある原因なのです。
解決方法
Pさんの場合は、私の約90分のセラピーであっという間に解決。
彼女はもう自分が勝たなきゃいけないわけではなく、勝てると信じて楽しめばいいことを理解し、人につらく当たることや、KYな態度をとることがどんどん少なくなり、大きく性格が変わっていきました。本当に素晴らしい変化を遂げています。
このように、専門家に依頼して潜在意識から変えてしまうことが、一番簡単な方法だとは思います。
なぜなら、潜在意識って、過去の自分にとって「そう考えなければ生きていけなかった」くらいとても大切な思いなので、基本的に手放すことが生命の危機と感じているため、自分ではなかなか気づきづらい。
専門家の私ですら、自分の事はとても難しいくらいです。
ただ、自分自身でも、日頃の心がけで潜在意識に気付き手放すことは可能です。
以下の工程で、自分自身の「内省」を進めてみることをオススメします。
① 瞑想できる時間を取る
ヨガやお風呂に入っている時間、コーヒーを飲みながらゆっくりできる時間など、「瞑想」できる自分だけの時間を日常的に作るようにする。
瞑想は、自分の潜在意識につながりやすい状態です。
心の波を落ち着かせ、ゆっくりと自分の心の奥深くにアクセスできるような時間を作ります。

② 自分の本当の気持ちに気付く
自分が困っている「負けず嫌いすぎる」行動。これについて、
- いつから?
- なんで?
- どうやって?
- 何が?
といった風に、自分自身に問い続けます。
その感情がいつから始まったもので、その時に自分がどのような恐怖を持つようになってしまったのか、ゆっくりじっくり問い続けます。
全く見当もつかなくてもいい、全く的外れなことが頭に浮かんできて脱線してもいいんです。
ただありのままで、ゆっくり自分に問い続けます。
その日、何もわからなくても、また次の日、そしてまた次の日…。
繰り返すことで、いつか大きな気づきがあるでしょう。
③ 手放す
もし、自分の恐怖に気付くことができなたなら、
そのような幼い時に作った考えは不要であることを自分に言い聞かせてあげましょう。
- お父さん(お母さん)に認められないといけない➡自分で自分を認めているから誰に認められなくても落ち着いていることができるよね。
- 失敗したら嫌われる➡失敗したぐらいで自分を嫌う人と一緒にいる必要あるかな?ありのままの自分を好きでいてくれる人と一緒にいよう。
あなたの「負けず嫌いすぎる」自分をつくっている恐怖は、以前の自分が作った勘違いです。
でも、その小さかったころには生きていくために必要な勘違いだった。
今はもういらないことを理解して、感謝して手放しましょう。
誰に褒められなくても、認められなくても、自分で自分を認めてあげられることを理解しましょう。勝たなければ受け入れてもらえないことなんかないのですから。
こうやって、潜在意識を顕在化することができて、今の現実を引き起こしている根本の原因が絶たれることでしょう。
コメント