
私の人生も、もの心着いてから40歳を過ぎるまで、「めんどくさがり屋の一言で終われそうな、どうにも怠惰な生活を送ってきたように感じます。
しかし、今では「自分なりに」細々(こまごま)と動けるようになりましたし、日々の生活を規則正しく生きれるようになりました。
先日こんなツイートしてみました。
「面倒くさがり屋」の人って、怠け者な訳じゃない。
いつも誰か他人の為に生きていて、自分が幸せになる為に生きていないだけ。
やらなきゃいけない事の全てが、自分の為なんだと理解した時、あっという間に全て楽に行動できるようになる。
自分を責めなくてよくなる。
永遠に抜け道がないように感じる、この「怠惰」な気持ち。
でも大丈夫です。
あれほど怠惰だった私も気づいたんです。あなたも「めんどくさがり屋」を直す方法をぜひ知ってください。そして、いつも思い描く素晴らしい理想の自分で人生を送ってみませんか?

めんどくさがり屋を卒業する方法
私は美しい新潟の田舎で育ちました。
とても優しい父と母、優秀な妹。
田舎とは言うものの、我が家は父が大きな有名企業に勤めていたおかげもあり、とても豊かな生活ができていたと思います。
私の実家は8部屋もある大きなお家でしたが、父がとてもキレイ好きな人のせいもあり、高級旅館のようにいつも綺麗で、ゴミ一つ落ちていないとてもスッキリしたお家です。
母も妹も、当時健在だった祖父も祖母もみんなキチッと何でも整理整頓できる人たちでした。
そんな中、私一人だけがいつも「かたずけられない」「きちっとしなさい!」と言われる、世にいう「だらしがない子」でした。
部屋を片付けるのも、食べた食器を洗うのも、脱いだ衣類をしまうのも、全て両親に怒られてから…
そんな「めんどくさがり屋」を40年もの間続けてきたのが私です。
だからよくわかるんです。
面倒くさがって行動を起こさないでいると、どうしても後々、自分のために良くない状況になってしまいます。
- 宿題を面倒くさがる→提出ギリギリに大慌てする
- Yシャツのアイロンを面倒くさがる→必要な朝ギリギリに大慌てする
- 使用したお皿洗いを面倒くさがる→いざ洗う時に汚れがこびりついて取れない
- 面倒くさがる→嫌がられる→自分が嫌な思いをする
それが誰のためでもなく、一番、自分のために良くないと解っていながら、私たちは行動を止めてしまう。そして、今度こそは!と、どんなに決意しても3日坊主頭。続かないんです。
それはいったい何故でしょう?
めんどくさがり屋の原因
結果から言わせてもらいますね。
その原因は、幼い頃から潜在意識に書き込んできた勘違いの「他人を思いやる気持ち」です。
あなたはこんな経験ありませんか?
- 習い事を親に厳しく注意されながらやってきた。
- お風呂に入るのは親に怒られてから。
- 「かたずけなさい!」と怒られるまで片付けなかった。
- 夏休みの宿題が何より嫌いなのに提出した。
これら全ては、自分の意志とは反対のことを「イヤイヤやっている」事です。
なんなら、私たちが出来ることならやりたくなかったこと。
言い換えると、
自分以外の「他人の願望」を「かなえる」ためにやっていることでした。
- 習い事→親の願望
- お風呂に入る→親の願望
- お片付け→親の願望
- 夏休みの宿題を提出→学校の先生・親の願望
やりたくないのだから、やらなくても良かった。
でも私たちは、親を愛するがゆえ、嫌われたくなくて、捨てられたくなくて、イヤイヤそれらをやってきたのです。
行動を起こす事、それが、自分のためじゃなく、人のため。そう潜在意識に書き込んでしまったおかげで、
本当は自分のためにしなければいけないことが他人事で、
「めんどくさい」
と感じてしまって、緊急性を感じなくなってしまっているのです。
では次は、本題の解決策です。どうしたら全てが他人事のように感じなくなるのでしょう。
めんどくさがり屋の他人事を自分の事に。
ここまでの記述で、理解していただけたと思いますが、
実は、この「めんどくさい」と感じる、何かすべてが他人事のように感じる気持ちって、私とあなただけのものでなく、すべての人にあるものなんです。
- 本気でダイエットできない
- 何もしたくない
- ずっと寝ていたい
- 何もかもめんどくさい
- 自分は中途半端な人生だ
多かれ少なかれ、誰しもそんな気持ちになった経験はあるし、普通のことなんです。
じゃそれをどうやって、他人事から自分の事にするのか。
それを直すには、今まで自分で「今度こそやるぞー!!」って決めて3日坊主頭だったやり方ではダメだってことですよね。
そうなんです。自分で解決するのはとっても難しいのです。
火のない場所でロウソクに火をつけようとしているのと同じ。
誰かの持っている火をつけてもらうのです。
一度つけてもらえば、あなたの本当のエネルギーが溢れてくるはずですから。
解決策は2つあります。
①誰かに火をつけてもらう
②自分の中の誰かに火をつけてもらう
①誰かに火をつけてもらう
これは、一番手っ取り早い、スムーズな方法だと思います。
いままで、私たちは他人の願望を「イヤイヤ」やってきたおかげで、「めんどくさがり屋」になってしまいました。
ですから、今度は、
どんな嫌なことでも、甘えも許されない、怠けることができない、そんな環境に身を置きながら、イヤイヤやった全てを「自分の意志」で行動する訓練をする。
言われたこと全てに「はい」と言いながら、自分の修行のために頑張れる場所に身を置くことです。
例えば
★お寺の修行
★厳しい部活や学校の寮生活
★厳しいお姑さんとの共同生活 など
どんなに理不尽(犯罪などとは無縁のお話です)と感じることも、自分の意志で「はい」と肯定し、自分の意志でやると決める。そんな環境に身を置くことができれば、帰ってきたころには、本当に自分で感じる自分のためにやること全てに、感謝して、全てをテキパキできるようになるはず。
しかし、現代ではこのような環境を見つけること自体がむずかしいですよね…
昔のように、他人をわが子のように律してくれる大人も少なくなったし、学校や教室は営業目的の色が濃く、本当の学びを与えてくれるところが少なくなっている気がします。
②自分の中のお師匠さんに火をつけてもらう
①の環境を見つけることが難しい現代社会、ならばどうするのか。
よく考えれば、「自分」は今の自分が、「めんどくさがっている」と理解していますよね。
言い換えれば、「正しい姿がどうであるのかを知っている」ということになります。
あなたの中に、あなたのお師匠さんがいる状態です。
厳しい本物のお師匠さんのもと、携帯も使えず、朝早く4時に起床して、お掃除にお経、ご飯の支度…そんな風にお寺に住み込みで修行する事を考えたら、
自分の理想の生活を、自分の中のお師匠さんに怒られないよう、修行してみたらどうでしょうか。
期間を決めて絶対にやりきる覚悟で、自分の中のお師匠さんのもとで修行するのです。
ただひたすら、自分を律して、眠くても疲れても、お師匠さんに怒られないように「自分の意志」で、こうと決めたことをやり抜くのです。
朝早く起床して、掃除をする。
質素で健康的な食事にする
余裕をもって一日の仕事を丁寧にこなし、
やることをやり切ったら、ゆっくりお風呂に入って瞑想して、
テレビやゲームなど自分の心を乱すものはせずに
明日の支度をして早く就寝する。
この修業は、本当に多くの学びを与えてくれます。
自分のためにご飯を作ること、自分のために掃除をすること、自分のためにお風呂に入ること、自分のために心穏やかでいること・・・それらすべてが自分を愛することです。
自分を愛せない人は、幸せになることは難しいでしょう。
自分を愛せない人が、人の愛を感じることも難しいでしょう。
自分を愛せない人が成功することも難しいでしょう。
もし、あなたが本気でご自分の人生を変えたいと思っているなら、
もう、何もかもが中途半端な人生を卒業したいと思うなら、
きっと、ご自分の内側にあるお師匠さんのもとで、修行する覚悟はできるはずです。
もうすでに、あなたの心の中には、最高に素晴らしいあなたにピッタリのお師匠さんがいるのですから。

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