「猫と鈴」…合言葉のようになっているくらいポピュラーな組み合わせですよね。
元々は、イソップ童話の中の『猫に鈴をつける』ってお話からこのように有名な組み合わせになっているようです。
そのお話の中では、猫の攻撃に困ったネズミたちが自分たちの身を守るためのアイデアとして“猫に鈴をつける”案を打ち出したけど、実際に誰が猫に鈴をつけに行くんだ???ってことで、アイデアを出すことと、実際に行動することは全く違うんだよ、っていう教訓を描いたお話です。
私たちの生活の中では、鈴をつけた猫たちは可愛いらしいですし、市販の首輪にも鈴がついているものは多いです。
しかし、私もそうでしたが、初めて猫を飼う時や、首輪の購入を考えた時、
「鈴って何でつけるの?メリットはあるの?」
って疑問が沸き上がります。
今回は、そんな疑問にお答えするべく、私の実体験をまじえて、猫に鈴は本当に必要なのかどうかのお話をしていきます。
なんで猫の首に鈴を付け始めたのか?
日本では、昔、一般の家庭で馬や牛、鶏などの家畜を飼っていました。そして、ネズミの被害がとても大きかった。
家畜の餌や、人間の保存食、酷いときには人間の赤ちゃんが攻撃されちゃったり、とにかくネズミの被害って大変だったし一般的でした。
そんなネズミを駆除してくれるのが、「猫」。
猫たちがいてくれれば、ネズミの数は激減します。
現在でも、畜産農業を営むその施設で、殺鼠剤を使用することなく猫たちに活躍してもらっている農家の方々が多くいらっしゃるくらい。
そんな大活躍してくれる優秀な猫たちの首に鈴をつけることで、「猫がここにいるぞ!」ってネズミたちにアピールすることが出来る。そんな画期的な道具として日本では古くから使われてきました。

猫に鈴をつけるデメリット
ではまず、実際に鈴を猫たちに付けるデメリットのお話をしていきましょう。
【デメリット…いまいちな点】
① 重さ
自然でいる状態は、何もつけていない状態です。ですから、どんなに小さな鈴をつけたとしても、猫たちにとっては自然な状態でなく、慣れるまではストレスになるのは事実でしょう。
あまりにひどい場合は、毛が抜けてしまったり、血行不良になってしまったりするケースもあるようです。
② 音
猫たちは、人間よりも五感が鋭く、もちろん耳も人間よりも鋭い感覚だと言われています(耳だけじゃなく、霊感もすごく強いです!我が家の三匹の不思議な話は次回の投稿でお話しますね!)。ですから、自然体ではなく、耳元でいつも音が鳴っているのは、慣れるまで個体によっての大小はあるものの、ストレスになってしまうことは否めないと思います。
こんなところがデメリット。
我が家の猫三匹の例(初めて鈴付きの首輪をした際)では、
★「まい」♀体形小ぶり、冒険好き
一回つけて嫌がることもなくすぐ慣れました。チョット大きめの鈴でも気にせず付けています。
★「ろあ」♂体形大きめ、小心者
一回目は気にして外してしまいましたが、翌日二回目に付けたらもう慣れてくれました。
★「ゆず」♀体形2匹の中間、臆病
何回つけても慣れてくれないので、全くつけずに、一か月後つけてみました。そしたら、最初は少し気にしていましたが、もう大丈夫。
結果、三匹とも今は何のストレスもなく付けています。
私は自分の実体験から、デメリットよりも、メリットをとても感じました。ってゆうより、
「鈴付けていて、本当に助かった(ToT)/~~~」
って涙を流した経験談がありますので、次はそのメリットについてお話していきますね!

猫に鈴をつけるメリット
メリットは何と言っても
居場所を把握できる!!
この一点に尽きると思います。
どんな風に役立つのか例を挙げてみますね!
①家庭内の事故防止
家庭で起こる猫の事故の上位にあるのは、熱いものをかぶってしまう火傷であったり、猫を人間が踏んでしまう事故です。
その理由の一つとして、猫が狩り上手であることが挙げられます。
猫はとても狩りが上手な動物ですから、足音もさせず気配も感じさせずに素早く近づくことが得意です。だから、鈍感な人間には、予想外のところに突然猫が現れてヒヤッとすることが多い。
そこに、猫たちがいることが分からなくて、怪我をさせてしまうケースが多いのです。
その点、鈴をつけていれば、彼らが近くにいるのか遠くにいるのかを何時でも把握できます。
私の実体験では、大きな荷物を抱えながら 足元が見えない状態で 、狭い階段を降りる際に、
後ろをすり抜けて追い抜いていった猫ちゃんのシッポを踏んだことがあります。
幸い、何ともありませんでしたが、シッポの骨を折ってしまうこともあるらしいので、とてもヒヤッとした事件でした…。
②おうちの外に出てしまった場合にとても役立つ
このケースが、本当に「助かった…( ;∀;)」と思ったメリットです。
ある夜遅く12時過ぎに帰宅すると、我が家の猫ちゃん2匹(まい&ゆず)がお内から外に出ていたんです!!
お風呂場がたまたま開いていて、網戸を開けて二匹は出てしまったようでした。
一般的に猫たちが外で暮らすことは、彼らの好奇心を満たすことなので一概によくないとは言えませんが、
彼らの安全を確保するといった点では
- 交通事故
- 猫同士の喧嘩
- 猫エイズなどの病気
- 迷子
などの危険を防止するために、室内飼いはとても大切です。我が家も徹底して室内で飼っています。
そんな猫たちが、真夜中に何らかの理由で外に出てしまったんです!(;O;)
真っ暗で明かりもない中、気配も音も消してしまう彼らを探すのは簡単ではありませんでした。
また彼らはとても臆病な生き物です。室内では飼い主の私たちや自分の名前を認識していても、外に出てパニックになると、目を合わせようが、名前を呼ぼうが、一切反応せず逃げ出してしまうんです。
もはやどこにいるのか分からず、泣きながら探していると、
鈴の音…
遠くに一つと、近くに一つ。
そうなんです!鈴を付けていたおかげで、真っ暗闇の中、懐中電灯だけで、二匹とも確保することができ、無事にお家へ戻ってきてくれました(;O;)!
もし、鈴をつけていなかったら…
考えただけでも恐ろしいです。本当に付けていてよかったと思います。
しかも、
活発で遠くに行ってしまう子には、大きめの鈴(低音で良く響く)を、臆病な方の子には小さめの鈴(高音)をつけていましたので、音の違いでも判別できました。
それ以降は、我が家でも絶対におうちから出ないように細心の注意を払っていますが、どうか、皆さんも鈴をつけてあげてください。恐怖に打ちひしがれ 震えていた我が家の二匹も、無事に戻ってこれて本当に安心しています。
私は、彼らを守ってくれる道具の一つが「鈴」だと思っています。
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